Wave of dimensions — страница 10 из 111

硝子と闇影は何か春の陽光の如くニコニコこっちを見ているし、確実に俺をからかう環境が生まれつつある。そこだけは早急に改善したい。


ともかく、それからアイテムが全て揃ったのは二日後の事だった。

鉄は態々ロミナから程度の良い物を購入し、丈夫な布はアルト以外からも第一第二を駆け回って高品質の奴を捜し歩いた。

そうした甲斐もあって全部の材料が揃った訳だが、俺の貯金はほとんどなくなっていた。


名前/絆†エクシード。

種族/魂人。

エネルギー/26430。

マナ/4300。

セリン/16040。


スキル/エネルギー生産力Ⅷ。

マナ生産力Ⅴ。

フィッシングマスタリーⅣ。

解体マスタリーⅢ。

クレーバーⅠ。

高速解体Ⅰ。

夜目Ⅰ。

元素変換Ⅰ。


未取得スキル/エネルギー生産力Ⅸ、マナ生産力Ⅵ、フィッシングマスタリーⅤ、クレーバーⅡ、舵マスタリーⅠ、船上戦闘Ⅰ、都市歩行術Ⅰ。


若干未取得スキルが増えている気もするが、日々行動の賜物だろう。

現状取得する気はないけどな。


ともかく、俺が第一と第二を走っていた間、三人には狩りをしていてもらった。

しぇりるのレベル上げもそうだが、海のモンスターは結構強い。

硝子や闇影の様な戦闘スキル型と製造スキル型とはいえ海のモンスターに相性が良いしぇりるのレベルが上がるのは後々の事を考えても必須と言えたからだ。


それに解体武器の俺がいなければ、例のアレの条件が無くなる。

三人は珍しい構成の珍パーティーって風にしか見えない。


「……絆。それから皆も、これにサインして」


スキル構成に想いを馳せているとしぇりるが集まった材料を前に一枚の紙切れアイテムを俺達三人に向けてきた。

なんとなく詐欺の匂いを感じなくも無いが、現実とは違う。


「なんだ、これ?」

「複数所有権ですね」

「なんでござるか? それは」


さすがは元前線組と言った所か、硝子は詳しく知っていた。

複数所有権。

所謂高価な一つの道具に設定できる権利書の事、らしい。

これに記入されているメンバーは均等に特定のアイテム、今回の場合『船』の所有権を得る事ができる。

所有者以外がアイテム欄に収納できなくなるという便利システムといった所だ。

そして、この効果は船を何らかの理由で売却する場合、記入者全員の許可が必要となり、獲得した金銭も四人で均等にシステムが分配する、現実の権利書みたいな物だ。


「へぇ~、こんなのもあるんだな」


まあ確かに高い金出し合って購入した品を持ち逃げされるのは不注意だとは思うが、むかつくからな。

そこ等辺製作会社も解っているみたいだ。

もしかしたら似た様な問題があったのかもしれないな。

それは置いておくとして、無知そうな俺達三人に自分から言うって事はしぇりるの海への気持ちは本当なのだと思う。


なんて言うか、胸が高鳴るな。

これからどうなるかなんて解らないけど、この四人なら大海原でもやっていける気がしてきた。


「とりあえず俺から書くな」


受け取った紙の名前欄にはしぇりると書かれており、触れるとオートで絆†エクシードと記入されて、OKの欄を押した。文字を自分で入力するのかと思っていたよ。

そして隣にいた硝子に渡し、硝子は記入後、闇影に渡して所有権は全員に行き渡る。


「じゃ、船、作り始める。できたら連絡する。それまで自由にしてて」


そう言うとしぇりるは大量のアイテムを前にスキルを唱えて船製作に入った。

時間はそんなに掛からないと思うが、話によれば個人ホーム、要するに住居などの製作には数時間要したって話をアルトから聞いた。

四人の人間が自由に動ける規模の船という事は同じ理論が適応する可能性が高いので、自由時間という事なのだろう。

見ているだけというのは辛いが、船製作に必要なスキルを所持していない俺が近くにいても邪魔なだけだ。今はしぇりるを信じて我慢しよう。


「絆さん、闇子さん、これからどうしますか?」

「先日装備を新調したばかりでござるので、自分は特に用事はないでござるよ」

「俺は船の製作工程を見てようかと」

「良いですね! では、皆でしぇりるさんを応援しましょう」


邪魔にならない距離で製作工程に入ったしぇりるを凝視する俺達。


「…………」


相変わらず表情は無表情だが、一瞬しぇりるが微妙そうにこちらをチラリと見た。

いや……原因は俺だが、精神的に邪魔しているよな。普通に。

ま、まあ仲間想いのパーティーという事で納得してくれると信じている。

ちょっと馴れ馴れしいだけだから、うん。

とりあえず俺は祈った。


俺達が邪魔した所為で船の出来に影響が出ません様に……。



大海原へ

それから船が完成したのは三時間後だった。

いや、実際船を作ったらもっと掛かるんだろうが、そこはゲームなのだろう。

最初こそチラチラと俺達を気にしていたしぇりるだったが、直に集中力を発揮して船はみるみる形成されていき、やがて大型クルーザークラスの帆船が出来上がった。

材料の中でも結構な額がした丈夫な布はこの材料だったのか。

しかし帆船とか実際には見た事無いけど、結構迫力あるな。

今は海に浮かべていないので帆は閉じられているが、これが広がるともっと凄そうだ。


「やっぱ四人で動けるとなると結構大きいんだな」

「そう」

「お? 船の後ろの方に弓みたいの付いているけど、これはなんだ? バリスタ?」

「そう」

「なんでも『そう』だけで片付けるのやめないか?」

「そう」

「…………」


まあいい、今日は俺達の船が完成した記念すべき日だ。

無粋な事は言わないさ。

……今日だけはな。

俺が黒い笑みを浮かべていると硝子がおろおろとしている。

どうやら俺がしぇりるに対して抱いている感情を読み取ってしまった様だ。


「さて、早速海に行くか?」

「……うん」

「自分は船が出来上がってから身体がソワソワしているでござる」


そうだろうな。

身体全体が妙に揺れていて、興奮で飛び出して行きそうだ。


「いきなりで大丈夫でしょうか?」


硝子が未知への不安を洩らす。

確かに俺達スピリットは安全を第一に動かなければいけない種族なので気持ちは解る。


「……大丈夫」

「……しぇりるさん」


見詰め合う硝子としぇりる。

え? 何、そのちょっとフラグ立ちましたみたいな雰囲気。

というか今までの流れ的に突然過ぎないか?


「最初は近場で練習する」

「練習ですか?」

「そう」

「何の練習ですか?」

「そう」

「いえ、ですから」

「そう」

「えっと……」


なんか硝子が助けを求める表情でこっちを見て来る。

まあこの二人に百合フラグが立つ事はありえないよな。

性格的に。

ともあれ間に入って仲介し、俺達は海へと向かった。



「じゃ、出す」


アイテム欄からしぇりるは帆船を取り出した。

あの四人が乗れる程巨大な船をどうやって収納したのか、とか考えていはいけない。

この世界はゲーム。

四次元的な効果で取り出したと思って納得した。

ザバーンッと小さな波を立てて海に浮かぶ俺達の帆船。


「そうだ……一応スキル取得しとくか」


誰に呟くでもなく、俺はメニューカーソルからスキル欄を選択。


船上戦闘Ⅰ。

船上専用スキル。

船の上で発生するあらゆるマイナス補正を軽減し、プラス効果を付与する。

毎時間200のエネルギーを消費する。

取得に必要なマナ200。

獲得条件、12時間以上船で行動する。

ランクアップ条件、84時間以上船で行動する。


船上戦闘Ⅱ。

船上専用スキル。

船の上で発生するあらゆるマイナス補正を軽減し、プラス効果を付与する。

毎時間400のエネルギーを消費する。

取得に必要なマナ600。

獲得条件、84時間以上船で行動する。

ランクアップ条件、168時間以上船で行動する。


取得した瞬間、ランクⅡが出現したので、そのままⅡまで取得した。

マスタリー系と違って具体的な効果が書かれていないが、どうなのだろう。

多少損になるが、効果が微妙なら後々マナ半分を犠牲にしてスキルをランクダウンさせればいいか。


「絆さん、行かないのですか?」


言われて周囲を見回すと既に闇影としぇりるが船の上にいた。

なんという速さだ。


「じゃあ、行くか」

「はい!」


大きな船なので、以前の物より安心感がある。

俺はぴょんと飛んで船に飛び乗った。


「うん。行けそうだな」


結構力を入れたつもりだが、ビクともしていない。

これなら硝子と闇影がいれば怖くないはずだ。

ん?

いつになっても船に乗らない硝子に気が付いた。

というよりも船の前で気不味そうな、心配そうな表情を浮かべている。


「どうした?」

「えっと……お恥ずかしながら、ちょっと怖くて」


あ~確かに、船って独特の緊張感があるよな。

揺れとかもあるし、浮遊感みたいのもあって怖い気持ちは理解できる。


「大丈夫だ。海なら多少経験がある。慣れるまで、俺が支えるからさ」


そう言って硝子に手を伸ばす。

硝子は、はにかんだ笑みを浮かべて俺の手を握り、俺は引っ張って船に乗せた。


「な、大丈夫だろう?」

「そ、そうですね。絆さんとなら、安心できそうです」

「それ、勘違いされるから、あんまり言うなよ?」

「……?」


一瞬ドキっと来たじゃないか。

硝子って時々こういう無防備な事言うから怖いんだよな。

これで本人に自覚があったら問題あるんだが、反応からして気付いて無さそうだし。

そんな気分を誤魔化す為に闇影達の方を向くと……。


「タイタニックでござるー!」

「……そう」


闇影が船の先頭で両手を広げていた。

なにやってんだよ……。

しぇりるが微妙な顔しているじゃないか。このお調子者が。


「そういう縁起でもない事するなよ。沈んだらお前の所為だからな!」

「ふふっ」


闇影に注意していると背後から小さな笑い声がした。

振り返ると硝子が笑みを浮かべている。

いや、硝子は良く笑う方だが、今回のは違う。

今までに見た事のない、楽しそうな笑みだ。


「硝子、笑い事じゃないぞ」

「す、すみません。つい」

「つい?」

「いえ、皆さんと一緒にいると楽しい、と思いまして」

「……そうか」


楽しい、か。

MMOの醍醐味は見ず知らずの誰かと一緒にゲームをする事だからな。


「私は今までずっと、強くなる事に固執していましたが、絆さん達とこういう風にしている方が合っているのかもしれません」

「そう言われると照れるな」


前線組の効率から見たら、俺達は相当アレだと思う。

でも、誰も見た事がない海へ向かうと考えると心が躍る。

この感情を共有できた事がちょっと……いや、かなり嬉しかった。

それに。


「だけどな、硝子。俺はネタプレイに生きると決めた訳じゃないんだからな」

「わかっています」


海へ行くのはエネルギー獲得量も兼ねているし、海の向こう側に可能性を見出しているからでもある。できれば硝子がエネルギーを失った事で前線から離脱したのを少しでも補えれば、とも考えている。

無論、絶対に何かあるとは思っていないが、可能ならば硝子が一度夢見た前線復帰の手伝いもしたい。

今はまだ、足を引っ張っているが、四人で何かできれば良いな。


「じゃあ、出航と行くか!」

「はい!」


――こうして俺達は大海原へ旅立った。




小さな失敗、大きな経験

「やっぱ帆船は違うな!」


俺達四人の船が出港した際の言葉はこんなものだった。

手漕ぎボートは性能上、沖に行くのに時間も労力も掛かったからな。

その点帆船は違う。

おそらくしぇりるは舵スキルを取得しているのだろう。

しぇりるが船を動かして俺達は海を眺めるという、ある種旅行気分だ。


「天気も良いですし、海というのは気持ちの良いものなんですね」


日によってまちまちだが今日は天気が良い。

どういう物理エンジンを積んでいるのかは知らないが、曇りの日や雨の日まであるので出港式としては幸運に恵まれた。

硝子の評価も上々だし出発点はうまくいったと見て良いと思う。


「しぇりるはモンスターの分布知っているのか?」


一応訊ねる。

俺も多少船であっちこっち探索した経験こそあるが、具体的な分布は知らない。

マグロが取れる位置は覚えているので必要がなかったともいえる。


「ん。弱いのから順に、試してみる」


帆を調整しながら言った。結構大変そうだな。

以前船を動かす奴が必要といったが、確かに一人は舵をする奴が必要だな。


「じゃあ俺は金稼ぎに釣りでもしてるから、敵は硝子と闇影に任せるぞ」

「わかりました」

「承知でござる」


モンスターが多数やって来たら俺も援護するが、一匹や二匹なら二人で十分だろう。

若干約一名がエセ忍者っぽいポーズで『にんにん』言っている所に一抹の不安が残るが……。

それよりも船の所持率が少ない現在、マグロやタイを売れば金になる。

帆船作成で失った金を少しでも増やすには丁度良い。


そういう訳で俺は釣竿――船の材料集めのついでに作ってもらった『人面樹の竿』を取り出した。

トレントの木が材料なのは言うまでもないが、比較的良い物を使ったので+1。

これで竿の性能もランクアップだぜ。

という訳で糸を海に垂らす。

最近は釣りよりも戦闘や商談が多かったので、なんか久々に感じる。船が海を切り裂いて進むので今までとは違う感覚を伴ってこそいるが、やっぱ釣りだよな。


「釣れますか?」

「どうだろうな。釣れる時もあれば、釣れない時もあるからな」


まあ現実よりは釣れるけどな。

という補足も踏まえて護衛兼最高戦力の硝子と話す。


「しかし絆さんとしぇりるさんが仰っていましたが、海は随分と広いんですね」

「まあ海だしな」

「いえ、そうではなく、絆さん達の言葉を疑う訳ではありませんが、先が見えないというか、どこまで続いているのか不透明に思えます」

「……まあな」


水平線を遠い目で眺める硝子に深く同意できる。

どこまで続いているのか分からない。

それはある意味、不安でもある。

先に進めば進む程モンスターが強くなるというのもそれを拍車をかける。

大昔のRPGは船を手に入れると自由度が広がった。しかし誤った道へ舵を取れば凶悪なモンスターが沢山沸いて全滅、なんて事もあったが……まさかな。

そんな時は逃げれば良い。

手漕ぎボートで逃げ切れたんだ。

帆船としぇりるの腕があれば適正な場所で戦える、はず。


「……敵、臨戦態勢」


これからの不安に胸を焦がしているとしぇりるが突然そう言った。

俺は釣竿片手に周囲を見回すと東北の方向から黒い影、以前俺が戦ったキラーウイングがこちらに向かって急速接近している。


「自分の出番でござるな!」


ドヤ顔で言い放つ闇影。

頼りになりそうな気もするが、お調子者な所に不安が残る。


「行きます! 充填……」


扇子を構えて硝子はいつもの鬼神染みた気迫と共にキラーウイングへ対峙した。

前衛が硝子で闇影が後衛。たかが一匹相手に遅れは取らないだろう。俺は攻撃を受けない様に気を付けて立ち回れば良いか。

そうこう考えている間にキラーウイングは攻撃の届く距離まで接近していた。

硝子は扇子をキラーウイングに向け、闇影はドレインを詠唱する。


「――!」


一呼吸置くと硝子はキラーウイングの攻撃を避けながら扇子を薙いて当てる。

いつも通りの硝子に清々しさすら感じていると……何か変だ。

薙ぎが命中してキラーウイングの体勢が崩れた、までは良い。未だキラーウイングは健在だが連続での攻撃、更には闇影のドレインが次に控えている。

だが力の籠もった薙ぎを当てた硝子は自身の遠心力に囚われて船の外側へ――


「って落ちるぞ!」


パシっと空を切っていた扇子を持っていない方の手を間一髪に掴む。

硝子の不安そうな表情は俺が掴んだと見るや安堵の色に変わった。

……俺、今かっこいいんじゃね?

じゃなくて。


「大丈夫か?」

「は、はい!」


一瞬呆気に取られていたが直に頷くと硝子は体勢を立て直す。


「どうしたんだ?」

「いえ、足が……」


足が?

あれか、地上と船の上では感覚が違うって事か。

まだ断言はできないが俺は船上戦スキルを取得している。

だから補正が付いていると考えれば、硝子が本領を発揮できない理由も頷ける。


――ドボーンッ!


何か大きな物が海に落ちる音が響く。

若干ブクブクと泡の様な音も聞こえてキョロキョロと周囲を急いで探す。

闇影がいない!


「……ヤミが落ちた」


しぇりるの淡々とした言葉が耳に入り、焦りは高まる。

俺達の中で戦闘メンバーが事実上壊滅状態。


「……助けてくる。絆と硝子は敵と船をお願い」

「わかった!」


俺が頷くとしぇりるは海へと飛び込んだ。

そういえば船を作る前は泳いでいたとか話していた記憶がある。

多分水泳スキルでもあるのだろう。

そんな事よりも今は思考をキラーウイングに集中させる。


「船の戦いは陸とは違うっぽいな。慣れるまでは俺が援護する」

「わかりました」

「船から落ちない様に助けるから」


硝子が頷くのを見て、俺はアイアンガラスキを握る。

キラーウイングは鳥系、相性は良い。

更に言えば、そこまで強い敵でもない。

ここで立ち止まってしまえば、あの海を越えるなんて夢のまた夢だ。


「よっと!」


キラーウイングの攻撃をステップで避ける。

船が広いので以前みたいな殴り合いは避けられた。


「今だ!」

「乱舞一ノ型・連撃!」


既にある程度チャージが完了していた扇子から攻撃スキルが発動する。

横からキラーウイングの胴へ命中。ついでに俺も便乗して攻撃しておいた。

その甲斐もあって元々そんなに強いモンスターという事でもないが、鳥系が打撃に弱い事、硝子の装備や能力、蓄積ダメージなどの関係も相まって倒れた。


「だが、これは……」

「残念ながらマイナスですね……」


パーティーを組んでいるので経験値は300を四人で均等。パーティー補正を含めてもスキルを使った時点でマイナスといえる。

闇影に至っては海への落下でダメージを受けているからな。


「対策が必要だな……」


補足だが、竿が引かれていたので釣っておいた。

ニシンだった。


対策と結果

「ううっ……酷い目にあったでござる……」


海水で水浸しになった闇影が言った。

あれから数分も経たない内にしぇりるが救出に成功して、今さっき引き上げた所だ。

それにしても、まさかこんな事になるとは想像もしてなかった。

三国志か何かで陸地と海戦ではまるで違うという話をマンガで読んだが、ここまで違うとは。三国志の場合、赤壁は河だが、似た様な物だろう。

史実は知らないが演義だと圧倒的な数で上回っていた魏に策略を使ったとはいえ呉が勝利するんだったか。

そう考えると船での戦闘は船上戦スキルが必要になりそうだな。


「……そういえば練習とか言っていた覚えが」