『まだまだぁあああ!』
っとダインブルグが前傾姿勢になる。
突進の構えだ。
「また弾きます」
硝子は絶好調って感じに弾く準備をしてるなぁ。
「パリィするの難しくないの?」
言ってはなんだけど巨漢の大男の猛攻を容易く弾ける硝子は中々肝が据わっているのではないだろうか。
俺はスキルの力で大分遅く見えるけどそれでも弾くのは難しく感じる。
「ええ、なんでしょうね。このダインブルグさんの攻撃、呼吸に合わせやすいんです」
「相性が良いって事なのかなー」
システム面で判断されて割り振られた相手だというなら確かに硝子はダインブルグと相性がいいという事なんだろう。
その理屈だと俺はアクヴォルと相性が良い事になるんだけど……。
そうなのかもしれない。
『ふん!』
ってダインブルグが突進攻撃をしてきたので硝子がみんなが戦いやすいようにフィールドの奥の方へと誘導しながら攻撃を弾いた。
『ふんぬうううう――ああああああ!?』
するとダインブルグは器用に弾かれて走り去って……ボス部屋ギミックで安全地帯だって言われている鎮座されている像……ドラゴンっぽい像に勢いよくぶつかってしまった。
いや、どうにか止まろうと踏ん張っていたのだけど勢いの強い突進によって止まり切れずに突撃してしまったというのが正しいか。
あんな勢いのある突撃を弾ける硝子さんっパネェっす! って感じに器用にパリィしたよね。
ドゴォ! っと見事に像にダインブルグの角は突き刺さりビシビシと音を立てて石像が砕け散った。
魂片
「あら……」
「おや」
「これはー……」
「oh……」
「いきなり壊せるのでござるか?」
『そ、そんな――ま、魔王様! ち、違います。どうか、どうかお許しをぉおおおお! アギャアアアアアアアアアアアア!?』
で、ダインブルグが直後に土下座して許しを請う台詞を言った直後にダインブルグに向かって極太のいかずちが降り注ぎ室内が光に包まれる。
『アバ……アバババ――あ、ああああ……』
で、いかずちが止まったかと思うとそこに残されていたのは瀕死で倒れているダインブルグだった訳で。
そのままドスーンと倒れてしまった。
「えーっと……」
一応瀕死でわずかにHPが残っているけどあと一撃で倒せてしまう。
「ペエエエェエエ」
「あ、ブレイブペックル、ちょっと――」
さすがにこれにとどめを刺すのはもう少し待ってからにしようと思ったのだけどペックルは止まらない。
ブレイブペックルが呼び出したリザードマンの攻撃が命中してダインブルグのHPは削りきってしまった。
『うぐうう……ここまでか……今回は敗北を認めるとしよう』
仰向けに倒れたままダインブルグが何かしゃべってる。
……これは笑う所なのだろうか?
「動画に撮ったら面白い光景だよね」
「そうですね。らるく達も望んでいたイベントでしょう」
「まさか硝子殿がやるとは予想外でござるな」
「私の所為ですね。申し訳ないです」
ボスに謝っても相手は許すとかそういうのは無いと思うけど……こう言う所は硝子らしいね。
『次こそ本当の私が相手になるとしよう。その時まで精々腕を磨いているが良い』
「いや……磨くも何もギミックで秒殺されちゃってるのに言われてもなぁ」
って感じの感想しか出ないよね。
「本当の私と言っているという事は分身だったって事みたいだね。ほかの四天王のイベントも同じなんだよね」
「まだまだ戦うことになりそうだけど……緊張感無いですね」
「まさかこんなギミックでやられちゃうなんてねー」
「少し可哀そうでしたね」
「そ、そうだね」
「そう……同情する」
ギミックは分かったけどこんなすぐに倒せてしまうというのは悲しいものだ。
『勇者ペックルよ見事だった。どうにか……いや、何も言うまい』
いや、何を思わせぶりなセリフを言ってるんだよ。言えよ。まさか像を壊してしまうなんて思わなかったとかお前たちの所為だぞとか。
それくらい言う権利がある気がする。
ボスNPCだけど同情しかできない。
「本当、すいません。どうかお気になさらず……」
硝子? NPCだからそんな事を言ってもたぶん反応しないよ。
『うぐ……本当、どうして壊してしまったんだ……ぐううう』
おい、本体もなんかダメージ受けてる感じの声がしてるぞ。
で、ダインブルグが影になって霧散した。
カッと何やら禍々しいエフェクトが霧散して砦の外から明かりが差し込んだ。
――メモリアルクエスト『大地の四天王ダインブルグの砦』クリア!
――総合評価一位、箱庭硝子
二位、絆†エクシード
三位、しぇりる
三位、紡†エクシード
五位、闇影
五位、ミリー
で、リザルトが表示されてクエストは達成のようだ。
「何はともあれクエストクリアみたいですね」
「そうですが……」
ミリーさんの言葉にみんな微妙な反応をせざるをえない。
何せ……事故とはいえ石像をあっさりと破壊させてしまったんだし。
「後半のギミックで壊せるんじゃないんだなー」
「そうだねー硝子さんグッジョブだね」
「悪いことをしてしまった気がします。今度は正式に戦った方が良いかもしれませんね」
「一応何周も出来るからね。みんなの装備を集める意味もあって周回するのは良いかもね」
「何にしてもリザルトで手に入った素材とかドロップ確認しようよ。霧散しちゃったから解体はできないし」
「そうだな」
で、出てきたのはダインブルグ由来の素材だ。
ダインブルグの角や血、ダインブルグの魔力片とアースジュエル。結構良い感じに素材が沢山ある。
他に……あ、媒介石に入れる魂、ダインブルグの魂片という代物まで手に入ったぞ。
後はダインブルグアックスをしぇりるがドロップしたらしい。
「一回のメモリアルクエストにしては報酬妙に多くない?」
紡がここで疑問をぶつけてくる。
そうなのか闇影? お前も周回くらいするよな?
「そうなのか?」
「そうでござるな。確かに多いでござるよ」
「うん。四天王のメモリアルクエストってみんなで頑張ってクリアしても滅多に四天王素材ってドロップしなくて集めるの大変なんだよ」
ほう……。
「顔文字さん達がクリアした時はそこそこ土産に持ってきたぞ」
「そりゃあメモリアルじゃなくクエストだったんだからじゃないの?」
「なるほど……じゃあなんで今回多かったんだ?」
「うーん。何か別のフラグとか? ブレイブペックルを連れたお兄ちゃんだからとか」
「特殊撃破報酬かもしれないぞ。硝子がやってくれたわけだし」
「私じゃなく絆さんでは?」
「そもそも挑む際にシークレットクエストって出てたし」
「え? 気づかなかったよ。そんなのあった?」
紡がみんなに尋ねるとみんな考え込む。
「ちょっと自信が無いでござるな」
「そのような表示は無かったように感じましたが……」
「そもそもお兄ちゃんが渡す素材が多い。絶対に何か別のクエスト報酬入れてるはず」
「うーん……ダインブルグの苦悩と狩猟ってシークレットクエストだったぞ」
「流れ的にブレイブペックルとお兄ちゃんの狩猟具のスキルが関わってるでしょそれ」
ここに来て俺の優遇パターンか? 狩猟具ってスキルが何かしらの恩恵が得られると思っていいのか?
「報酬多めってだけだからよかったのかな? あ、でもダインブルグの台詞が追加されてたっぽいよね」
「誤差程度だったし、らるく達はブレイブウサウニーとのやり取りがあっただろうから差し引きで問題ないな」
これで悔しがられるのは心外だ。
「俺は何もしてないのに報酬貰って良いのかねー」
「何周もしてれば揃う素材だからそこまで優遇ではないと思うけどこういった時はちゃんと言ってよね」
「そうでござる」
「色々とありそうだったのは間違いないと思いますよ」
「それでお兄ちゃん、ほかにドロップは?」
「ダインブルグの魂片ってのが手に入ったぞ」
「あ、それはスピリットなら手に入るモノですよ。シンプルにステータスアップするもので使いやすいのでセットすると良いですよ」
硝子が媒介石にセットする魂に関して教えてくれた。
「レアリティがあってノーマル、アンコモン、レアと段階があるんですよ。特別なものだと更に上があるそうです」
えっとダインブルグの魂片……レアリティは、アンコモンだ。
「ああ、やっぱりそうなんだ」
「何度も挑戦してレア以上を狙うのが良いそうですね。普通の魔物でも魂が手に入る時がありますがボスだけに性能が破格なんですよ」
「わー……ゲーマーの心が分かってるね」
四天王の魂の断片だからそれだけスピリットからすると欲するアイテムなんだな。
ダインブルグの魂片 アンコモン
アックスマスタリー2 地耐性増加3 腕力増加(小)
四天王の加護(小) 魔王の契約(微) エネルギー消費増加
アーススパイク
うーん……悪くは無いけど微妙に俺のスキル構成にかみ合わない。
レアとなるとより高性能になるんだろうか?
「媒介石が良いものにしないと性能が発揮できないのもありますね」
「俺はあんまり媒介石を良いの装備してないからなー」
「セン地方はスピリットの町なので品ぞろえがよかったですよ。他にもロミナさんの知り合いにも媒介石を作れる人が居ますので今度聞いてみましょう」
「了解ー」
「色々と手に入ったでござるな」
「そうだな」
「そう……収穫、多かった。まだ回る?」
しぇりるが周回を尋ねてくる。
「次は俺とミリーさんが見つけたシークレットクエストからのメモリアルクエストに挑戦だろ」
入口封鎖
「そう」
「クリアタイムの競争もしてたはずでござるが結果はどうなるでござるか?」
「かなり圧勝じゃないか?」
何せ硝子があっさり弾いて像を破壊させてしまったんだし。
「では確認に早く行くでござる」
「そうね。フフ、クレイ達より私たちが早くクリアしちゃったら面白いわね」
いたずらをしてやったみたいな感じでミリーさんが闇影に答える。
まあ……クリアタイムは相当早いと思う。
そんな訳で砦の外に出るとらるく達が居なかった。
「おや? おかえり、もう帰ってきたのかい?」
ロミナが外で待っていたようだ。
「何か忘れものでもしたのかい?」
「いや、倒してきた」
「ずいぶんと早いね」
「そこは皆さんが来てから話しましょうか、ロミナさん。素材を預けておきますね」
「ああ、わかったよ。確かに倒してきたみたいだね。四天王素材があるね。しかもずいぶんと」
「メモリアルでシークレットだったみたいなんだよ。お兄ちゃん」
「ほう……もしかしたら各地の四天王のメモリアルクエストに絆くんは回ってもらうと良いかもね」
それもどうなんだろう?
「顔文字くんも同様の報酬が得られるかもしれないね」
「領地持ちの特権かー……」
「まあ、周回すればどんなプレイヤーも揃えられる素材であるのだしこの辺りは大きく有利にはならないさ」
で、素材一覧をロミナがチェックしてくれた。
「さすがに武具のドロップはしてないようだね」
「武具もドロップするんだ?」
「別の四天王だと極々稀にね。同様に四天王なら何か落とすだろう」
ちなみにほかのプレイヤーが周回した結果ドロップしたのは大地の鉄球という大きなモーニングスターだったらしい。
そんな代物もドロップするんだな。
俺たちは入手できなかったけどね。
顔文字さん達はメモリアルクエストに挑んでいるようで、しばらくしたら砦から出てきた。
「お? 絆の嬢ちゃんたち、もう終わったのか?」
「なんと、こっちも早くクリアできたと思ったんじゃが島主一行はもうクリアしておったのか」
顔文字さんが入り口で何か確認してる。
あ、クリアタイムとか調べられるのね。
「わらわ達よりずいぶん早いのじゃ。ここまでタイムを縮めるとは驚きじゃ」
「本当……あんた達にはテンプレのパーティー編成って無意味って行動で見せつけてくれるわよねー」
姉さんの呆れとも諦めともとれる言葉を投げかけられてしまった。
別にそこまでじゃないと思うんだけどな。
「そこは……硝子先生が起こした奇跡というか?」
「絆さん。なんでここで私を先生呼びするんですか」
そこは敬意を見せる形で言うのが礼儀って感じじゃない?
「硝子さんが敵の攻撃を受け持って下さいますので案外、バランスは良いですよ? 闇と私も魔法でサポートしますし」
ミリーさんの弁護がありがたいね。
「まあ……確かにバランスはそこそこあるのかもしれないわ」
「何より島主は超火力じゃからな」
「残念、今回俺はそこまで火力を出してません!」
ふふ、これは胸を張って言えるぞ?
だって俺が活躍したわけじゃなくて硝子がやり遂げてくれたんだからね!
「今回は絆さんの言い分を否定できないのが悲しい所でしょうか」
「一体どうやったんじゃ?」
「ダインブルグさんはどうも戦闘で私と相性が良くて弾くのが簡単なんですよ」
「そう? あいつ攻撃重くない? 重たいのは元よりジャストガードするの結構厳しいんだけど」
「はい。正直、何度やっても弾けますね。呼吸が合う形で簡単にできます」
硝子ととことん相性がいいみたいだね。とは俺も感じる。
安定感が果てしなかった。
某格闘ゲームの伝説の戦い、大会中に瀕死の状態で敵のフルコンボをすべてジャストガードしてからのカウンターをするかの如く、硝子はダインブルグの攻撃はすべて弾けるのだろう。
「それで?」
「突進攻撃を弾いたら運よくギミックの像にダインブルグさんが突撃してしまいまして」
「え? アレを?」
「ギミックが分かってやろうとしてもAIが意識的に回避するので上手く行かなかったのじゃ」
「多少安全地帯って程度の場所じゃね? 下手にあそこにとどまると掴み攻撃してきやがるぞ」
あ、一応対策はされてるのか。
「うん。そこに見事に硝子先生が弾きで誘導しちゃってダインブルグも必死によけようとしたけどドーンってね」
「ほー……それは凄いのじゃ。じゃからこんな短い時間でクリアできてしまったんじゃな」
「そういう訳、ちなみにとどめはブレイブペックル」
「防御しかできない奴がどうやったんじゃ?」
「ブレイブペックルの特殊攻撃の追撃が入ってダウン」
いろんな奇跡が重なった瞬間でした。
ってね。
「わー……本気で見たかったぜ」
「絆ちゃんたちは運が極まってるわね」
らるくが悔し気にしてる。
「そもそも隠しギミックなんて情報が出回っていないからね。広めればもっと容易く倒せるようになるのではないかね?」
「意図してやるのは至難の業じゃろうな。AIが避けるのじゃ」
「まあ、破壊じゃなく比較的危険な攻撃が来ない場所ってだけみたいだからね。再現は難しいって事か」
あくまで危険な斧攻撃をさせない為の安全地帯って位置づけだ。
封じるのが目的で破壊による自爆は狙えるものじゃないんだろう。
「何はともあれダインブルグをあっさりと倒したのう」
「そうだね。これで俺とミリーさんも留守番分は取り戻したさ」
「では次は島主が見つけたクエストの方に挑戦しようかのう」
「発見場所はこっちですが……受注場所はどこでしょう?」
ミリーさんが俺と一緒に落ちた場所へと案内してくれるが、そこの穴はふさがっていてヌシもまだ再出現していない。
「この砂地の下にある岩盤を破壊して入り口が開いたんだけど……」
「条件が特殊過ぎる場合は領地内の図書館などで受注できるはずじゃ」
「嬢ちゃんたちの島のクエストもそうだったろ? 幽霊船のクエストとかよ」
「そうだったけど……とりあえず岩盤があるかチェック!」
で、俺は砂に潜るルアーを取り出してキャスティング。
サーっとルアーが砂に潜って行くのでそのままリールを巻いて岩盤辺りを確認してみる。
んー……入り口らしき固い岩盤が無いな。
ちょっとだけ盛り上がってる所のはずなんだけど。
「なくなってる?」
「シークレットクエストじゃからのう」
「絆の嬢ちゃんはすでに攻略済みだからそこからは行けないって事じゃね」
「でしょ。さっさと図書館の方に行くわよ」
「はーい」
って事で俺たちは都市の方に戻って図書館から件のクエストを探して挑戦した。
結果だけ言うとクエスト自体はできたのだけど硝子と闇影の両方共、カースダイノが習得できなかった。
ボスを倒した際に呪いをかけられはしたのだけど硝子は呪詛付与と言う魂魄付与の呪い版みたいな呪いを使うスキルの基礎スキルを習得しただけだった。
闇影も同様だけど闇影の場合はミリーさんから貰った呪術書に記されているのと同じでしかもそこから魔法が派生したらしい。
で、武器が呪われるとかは無かった。
俺だけ武器が呪われてしまった状態だぞ……良いのか?
こうしてクエストを終えた俺たちはその足でプラド砂漠の城へと戻った。
着ぐるみマニア
「みんなが呪われなかったのがなんか納得いかない」
「絆殿がとんでもない事を言うでござる」
「それで武器が強力になると思いましたからちょっと残念でしたね」
「周回クリアすればミリーさんが手に入れた呪術書・恐竜魂は手に入りそうだけどね」
「手に入れるかは内容次第じゃないかい? 闇影、使い勝手は良さそうかな?」
「まだ使うための呪具が無いでござるよ」
クレイさんが闇影に聞いたけど魔法として使うための道具が無いからなんとも言えないか。
一応そのスキルを俺の持つ太古の恐竜王骨の剣が所持してるけど受け渡しできないんだよなぁ。
譲渡も販売も不可になってるから。
「呪術書で内容が分かったりしない訳? 呪詛付与で代用出来るとかさ」
「生憎わからないでござるな」
「呪詛付与も媒介となる物が無いと体に染みついた呪いを形に出来ないと説明がされてますね」
うーん……微妙にシステムの説明が悪いな。
手探りを楽しむのがゲームの楽しみではあるのだけどこれは非常にもどかしい。
「そう言えば絆さんの新技を見る前に戦いが終わってしまいましたね」
「すっかり忘れてたね」
思えば使う機会が無く進んで来てしまってるな。
カースダイノもそうだけど。
なかなか思い通りに行かないもんだ。
「そんで四天王素材……この場合、ダインブルグ装備は誰に使って貰うのが良いんだい?」
ロミナが俺達に聞いてくる。
「そりゃあ流れ的に硝子と顔文字さん辺りじゃない? 周回してみんな揃えるとしてもさ。何が作れる感じ?」
この手の優秀なボス装備ってのが出るとそろそろカニ装備も型落ちかな?
「四天王素材は固有の武器も多いけど既存装備の強化にも使えたりするね」
「そうなんだ?」
「ええ、例えばカルミラ島の方で戦えるアクヴォルはカニ装備の強化にも使えまして、出回り具合からみんな継続して使うためによく集められてました」
カニ装備はその手に入れやすさから需要が高く、過剰強化された品が良く出回って居る。
結果的に愛用される装備故に強化もしやすくなっており、アクヴォル素材で愛用のカニ装備はパワーアップを果たしたプレイヤーが多いそうだ。
相変わらず外では汎用カニ装備が多いのね。
「レシピの開放も出来るからね。ダインブルグの素材だと……ふむ、アースジュエルも出ているようだから四天王の武器も作れるし、他の素材で硝子くんの要石の扇子2を更に強化できるね」
おー……硝子と言ったら要石の扇子な所があるから更に強化するのは良いかもしれない。