なんだかんだでアイツも気にしていたのかもしれない。
自称コミュ障だし、その辺り気にしそうな性格だしな。
ところで今更だけど……闇影って頭の中で、俺の事を絆ちゃんって呼んでいるのか?
そういえば前にも言われた気がする。
俺はリアルでは男なんだと再三に渡って説明した方が良いかもしれない。
……別に良いけどさ。
まあ釣りを再開するか。
そんな感じで夜は更けていくのであった。
対策委員会
さて、各々好き勝手に生活を続けて行った訳だが……ついに城の建設が終わった。
島の何処からも見える高台に建設された西洋建築の城。
見上げるほどの大きな建物……現実世界でこれだけの建物を建てるのにはどれだけの時間と金銭を使うのか分からない程の出来栄えだったので、俺も完成した段階で思う所は多々ある。
まず城の門を潜ると大きな庭が待ち受け、その先にある城の中に入ると豪華なシャンデリアが天井から吊るされている広間が歓迎してくれる。
二階へと続く階段、客室へと続く廊下。
兵士や騎士が常駐しているであろう寄宿舎も併設してあり、食堂も完備。
更にカルミラ島は温泉も湧き出している様で日当たりの良い場所には大浴場と展望露天風呂が完備されている。
果ては大型プールまであるのだ。
何処の豪華ホテルかと言いたくなるほどの宿泊施設とも言えるだろう。
ついでにコレクションルームから動物園(ペックル)、図書室、武器庫、鍛冶工房と施設を探せばきりがない。
挙句、教会や用途不明の役場施設まである。
上の階には見晴らしの良いテラス、場内にある塔には円卓の会議場まである。
で、俺達は揃って玉座の間に来ていた。
玉座は二つある。
一つは人が座る用の玉座。
その隣には小さな玉座。
「よくぞこの島を開拓してくれたペン!」
サンタペックルが開拓が終わった事を宣言する為とばかりに、島中の者達を集めて宣言する。
人よりもペックルの方が多い。
「これも全て、みんなのお陰ペン! 完成式典が催されるペン!」
「やっと開拓も終わりか」
終わって見ればあっという間に感じられる。
やがてサンタペックルはサンタ帽を脱ぎ……あ、帽子を落としたぞ?
捨てるなよ。それはお前のアイデンティティだろう。
そう思っていると、何処からか取り出した王冠を被った。
「ボクはここでクラスチェンジするペン!」
ボク? お前の一人称はペックルじゃないのか?
それから小さい方の玉座に座る。
……クラスチェンジ?
お前が王様だとでも言うつもりか?
「あ……あのサンタ帽子のペックルが王にクラスチェンジしたみたいだね。能力値がかなり撥ねあがったよ」
「そうか」
……。
なんとなく気になったので落としたサンタ帽子を拾う。
「なんで拾ったのでござるか?」
「いや、なんとなく」
どうやら装備アイテムみたいだ。
「港も既に作られている……これでやっとこの島も外界との繋がりが復活すると思うペン!」
お? この台詞、島から出られないって問題も解決するって事だな。
長い期間軟禁されたからな。
早く新天地で新しい釣り場を見つけよう。
「それでここからは商談の話ペン! 島主様はこの島の殆どの権利を持っているペン。それはこれから来る来訪者達を歓迎し、彼等が島の設備を使う事で使用する金銭の一部を貰える権利でもあるんだペン」
「なんだって!?」
アルトが目を輝かせている。
金銭の一部ねぇ……。
「その前に仮とは言え、島主様の仲間達には最初のギルドを設立して欲しいペン。さあ、玉座に座るペン」
元サンタペックルが玉座に座る様に勧めて来る。
俺かよ。
まあ最初にこの島で開拓を始めたのは俺だし、そういう事になるのか。
「玉座かー……」
「建設途中、絆くんは座って足を組んでいたりしたね。何処からかワイングラスと飲み物を持ってきて飲んでいたのを覚えているよ」
くそ、見られていた。
結構恥かしいぞ。
「悪の首領ごっこでもしていたのかい? だけど魚の置物を撫でるのは間違っていると思うよ」
「それは――」
玉座があるのを見た俺は、それとなく座って王者のフリを何度かしていた。
だってこんな玉座に座る機会なんて早々無いだろ?
精々某夢の国の城にある椅子くらいなもんだ。
猫とかペットを撫でて悪役気取りをしたかったのだけど、動物なんてペックル位しかいない。
なので釣り上げた魚を模した手頃な大きさの置物を膝に置いて撫でた。
「お前等だってやってたじゃないか!」
アルトは元より、紡や闇影が座っていたのを俺は知っているぞ。
人目を盗んで座っていたって事もな。
「そ、それは……」
「お兄ちゃんと同じく『下賤な者を見ていると笑いが止まらない』をやっていただけだよ」
「何処の悪徳領主ですか」
硝子が俺と紡を交互に見て突っ込む!
誤解だ!
俺達兄妹は悪乗りが好きなだけで、本気でそんな事をする気は無いんだ!
「気の所為でござる! 社長の椅子よりも座り心地は良くないでござるよ!」
闇影、お前は社長の椅子とやらに座った事でもあるみたいな言い回しだな!
ネタなのかマジなのかよくわからないぞ。
「キングVSクイーン」
しぇりるは時々訳の分からない事を言う時があるな。
王VS女王って俺と紡だとでも言いたいのか?
「どちらにしても魚を猫代わりに撫でたりしていない! 絆くん程愚かでは無いよ!」
「堂々と言う事がそれか!」
「早く座って欲しいペン」
元サンタペックルが早くしろと急かしてくる。
NPCだけあって融通の利かない奴だ。
「ともかく絆くん、早く玉座に座りたまえ。じゃなきゃイベントが進まない」
くっそ。
俺は言われるままに玉座に座る。
すると俺の視界にシステムメッセージが表示された。
領地・第三都市カルミラ。
税収
ペックル管理
設備拡張申請
人口
領主委託
交易
等、いろんな項目が出て来るがまだ点灯しきっていない。
「まずはギルド名を決めてほしいペン」
「ギルドってオンラインゲームとかにあるあのギルドかな?」
「先ほどのサンタペックルの話からするとそうなんじゃないかい?」
「そういえば今まで無かったもんな」
これもプレイヤー達の活躍によって追加された、とかそんな所か。
ゲームのシステム上アップデートみたいな感じだ。
「絆さんが決めて良いと思いますよ」
「じゃあ『闇影と愉快な仲間達』と……」
「面白いね! さすがお兄ちゃん!」
紡が楽しげな顔で同意するのを余所に……。
「却下でござる! なんで拙者の名前なんでござるか!」
「それは闇影、お前のおかげでラースペングーを倒せたからだ……」
遠い目をして言ってみる。
あれだ。
こう、遅れてきたヒーロー的な。
なんていうの、主人公っぽいじゃないか。
今時、光の勇者よりも影からみんなを支えるポジションの方が主人公らしいんだよ。
「たったそれだけの活躍で代表にされても困るでござる! その頭文字には絆殿が相応しいでござる」
「みんな、そんな事無いよな? 闇影が良いよな?」
「……のう」
「随分と個性的なギルド名だね」
「おそらくサーバーで最初のギルドがその名前で良いのかい? それこそ他に競争相手は居ないだろうから良い名前があるだろうに」
他のみんなはボロクソ言ってくるな。
まあ正直、冗談で言ったけどさ。
「愉快な仲間達と括られるのはどうかと……」
硝子も難色を示している……うーん、しょうがないな。
「じゃあ妥当な所で『ディメンションウェーブ対策委員会』か『カルミラ島フィッシング協会』でどうだろうか」
「前者は悪くは無いとは思いますけど、後者は絆さんだけですよ、会員」
「ふ……ペックルを入れれば大人数だ」
ペックルの食事は魚だからな。
未だに漁という命令で食料確保は続けているし、きっと永続的にしなくちゃいけない所でしょ。
まあペックルの場合、人というよりは匹とか羽って感じだが。
「言ってて空しくなりませんか?」
「まあ……」
NPCを数に入れて良いものじゃないな。
「じゃあ、真面目にやっている様に見える『ディメンションウェーブ対策委員会』で」
「素直に言えば良いって物じゃ無いとは思いますが、それで良いと思います」
「改名は出来ないでござるか?」
「出来るペン。優先度は高いから被っても大丈夫ペン」
あ、元サンタペックルが反応している。
反応するワードだったって事だな。
というか、ギルド名は変更可能なのか。
一度決めたらダメなゲームも多いけど、ディメンションウェーブでは大丈夫らしい。
第三都市
「じゃあそれで決定……っと」
ギルド名をディメンションウェーブ対策委員会と入力して決定する。
「今、島主に呼ばれたプレイヤーは全員、ギルドに加入したペン」
などと元サンタペックルが宣言すると俺達の前に帰路ノ写本らしき物が光と共に現れる。
領地帰還ノ書
ギルド領地に帰還出来る。永続アイテム。
倉庫使用不可。
「島から出ても、いつでも帰って来てほしいペン。ペックル達は島主様達をいつでも歓迎するペンよ」
「これって、カルミラ島に帰る事が出来る道具って事で良いのかな?」
領地ってカルミラ島だし。
……これってもしかしてカルミラ島以外にもこの手のイベントがあるんじゃないか?
「だろうね。しかし……これは便利なアイテムだね。使っても無くならない転送アイテムは便利だ」
アルトはタダって言葉が好きそうだもんな。
「後は……島主様には更なる報酬があるペン」
「ん?」
元サンタペックルが俺に手をかざす。
すると俺の視界にメッセージが表示される。
エクストラスキル・カモンペックルを習得!
なんだそのスキルは。
「いつでもペックルを呼ぶ事が出来るペン。御用があったらお手伝いをするペン」
いやー……別にペックルなんて必要ないと思うんだけどな。
「後は既に解放済みだからこれが出来るペン!」
カモンペックルがパワーアップ!
カモンブレイブペックルに変化!
玉座の間で控えているブレイブペックルに視線が向く。
いつでも応じますとばかりに敬礼された。
……ペックルって戦闘でも使えるのか?
あ、確認したらしっかりとステータス周りが追加されている。
やはりというか、ブレイブペックルは他のペックルよりもステータスが高い。
防御系ばっかりだけどな。
「後は……開拓をしてくれた島主様からボクに名前を授けて欲しいペン」
「サンタペックルに名前を授けろって事だよな? じゃあサンタペックルで」
「まんまです。可哀想ですからしっかりと名前を授けましょうよ」
硝子が名付けようとした俺に注意してくる。
そうは言ってもなぁ……。
俺は基本的にゲームではデフォルトネーム派だし。
……よし、デブペ――
「では開拓人鳥でどうでござる?」
「呼ぶ方の身になれよ、闇影。しかもそれはペックルの性質そのままじゃないか!」
「ではダークペックルでどうでござる? 後はキングペックルとか」
「キングペックルは良いな」
「それもそのまんまの名前じゃないですか!」
「ペックルの王様……絆くんのゲーム経験からデブペックルを出さないだけマシかもしれないね」
それはさっき考えた。
でもデブじゃないし。
……後で体形をいじったり出来そうだけどさ。
というか、笛で呼ぶ方のペックルの方がデブっぽいだろ。
「もっと洒落た名前は無いんですか? サンタ帽子を被っていた子なんですよ? 授かり物と言う事でギフトとか」
「サンタクロースとか?」
ふむ……。
「じゃあクリスマスからクリスで」
「南国で季節感ないですけど、サンタ帽子を愛用していたから良いですよね」
硝子も納得。
「イエス・キリスト」
「名前負けするから却下」
しぇりるはしぇりるで凄い名前を提案するもんだ。
そんな訳で元サンタ帽子ペックルの名前はクリスと入力した。
「わかったペン! これからクリスと名乗るペン!」
おお、発音まで俺達と一緒だった。
中々良いAIをしているじゃないか。
「これで開拓は一区切りしたペン! じゃあ行くペンよ!」
どこに?
『第三都市カルミラが解放されたペン! ここではギルドを作る事が出来るし、専用育成NPCペックルを雇用できるペン! 第一都市の港にある交流船からみんな挙って来てほしいペン!』
なんて声がシステムメッセージで表示された。
これは全体メッセージで、サーバー内の全プレイヤーが確認出来る様だ。
やっぱりそうだったのか。
「予想通り都市解放のクエストだったって事だね」
で、システム欄に色々とヘルプが追加されている。
ギルドのシステム説明から作り方。
専用育成NPCペックルの雇用と育成方法等。
ギルドはカルミラ島の城にある受付で申請し、金銭支払う事で設立する事が出来る。
前提条件として3人以上が入居出来るマイホームを持っていないといけないようだ。
……マイホーム。
そんなの俺達持ってたっけ?
ロミナやアルトは持っていそうだけどさ。
それぞれ家にしていた建物か?
確認すると俺達のギルドの家はカルミラ島になっている。
全部俺達の家って扱いか?
一応、俺の領地って扱いだからかもしれない。
更に言えば城がマイホーム設定にされているような……随分と豪華なマイホームが出来たもんだ。
「これから島がどんどん賑やかになっていきますね」
「そうなんだろうな」
南国で謎の開拓を強引にやらされ、都市解放クエストだったと後に判明したのは、納得しかねる所はあるが、良い。
しかしなんだろうか、解放された自分達の楽園を他者に踏みにじられる様な、この変な感覚は。
これはアレだな。
既に一ヵ月以上滞在している場所に見知らぬ連中がやってくると聞いて、縄張りを荒らされる様な感覚と言うのが正しいかもしれない。
島から出たかったのに、いざ島から出られる様になると出たくなくなるこの気持ち。
天邪鬼か。
「絆くんもやっと島から出られると言うんじゃないかい?」
「そうなんだけど、うーん……」
いざ出られる様になってもやる事を考えると微妙な所?
まあ、外から人が来るのを城から見守りつつ、様子を見たら良いかな?
どっちにしても俺の釣り生活にそこまで変化は無いと思う。
で、ある程度余裕が出来たら第二都市の方へ釣りをしに行く!
「まあ良いや。じゃあ来島してくる連中に備え……るのかな? 今日ものんびりと生活して行こう」
「絆さんは相変わらずですね」
硝子が呆れとも信頼とも言えるニュアンスで呟き、その日は解散となった。
で、翌日からが色々な出来事が目白押しで起こり始めた。
まず島に来たプレイヤー連中だな。
船にぎゅうぎゅうになって乗ってきたらしい。
ああ、もちろん交流船以外にも製造された船で来る事は可能になったそうだ。
新しい都市という事で装備品や近くの狩り場をチェックする為に島中や島近隣を巡るプレイヤー達。
装備品に関してはペックルが開いた武具店に始まり、ロミナが開いた店が大盛況となっている。
ロミナ曰く、失敗作の武具さえも飛ぶように売れるのは圧巻の光景だったとか何とか。
やはり島の外の連中はロミナと比べて二周りくらい腕が下だそうだ。
強さに関しても同様。
もちろん、近隣の海域でモンスターが出現する様になり、今の俺達からしたらそこそこの経験値をくれる。
目玉はインスタントダンジョンだろう。
入場料が設定出来て、プレイヤー達は挙ってダンジョンに挑むようになった。
オープニングセレモニーと言った様子で祭り状態だったっけ。
人が多くて酔いそうだった。
商人も金の匂いに釣られて我先にって感じで市場区画は元より、いろんな所で出店を開いていたっけ。
領主権限で変な所に店を開く事は出来ない様にしたけどさ。
次が都市解放三日目辺りだったかな?
俺は見てしまった。
「ふは……ふは……フハハハハハハハ!」
アルトが城の……俺達のギルドの倉庫に集まる金銭を数えながら高笑いをしている光景に遭遇してしまった。
島の施設利用、道具の売買等、税として徴収する金銭が俺の財布を通じてギルドの倉庫へと入って行くのだが、アルトに管理を任せている。
元々そこまで俺は金を使用するライフスタイルをしていないからなぁ。
「これは良い! 完全に大成功の商売ドリームだ!」
「そ、そうか。よかったな」
要するに金がいっぱい入って嬉しいみたいだ。
楽しそうで何よりって感じだな。
そのままアルトがハイテンションで俺に声を掛けてきた。
「絆くん、反応が薄いね。よくわかっていないのかい?」
「まあ」
「それは残念だ。これがゲームである事が非常に惜しいくらいの金が秒単位で流れて来るのは、商売人としても興奮を隠さずには居られないと言うのに……」
貴族の感覚
なんか呆れられてしまった。
感性の違いか、それともテンションが成せる現象なのか。
「そんなに儲かっているのか?」
「ああ、何せ僕が初期投資で開拓に使用した金銭を全額一括で倍額を貰ってもあまりある金が流れてきているよ!」
倍額……まあ、アルトには島に来てもらってから面倒なペックルのスケジュール管理を全てやってもらっているから良いけどな。
実際、俺の金というよりはギルドの資金って感じだし。
「これは絆くん達に巻き込まれた事を素直に喜ぶべきだろうね。ははははは!」
アルトのテンションがおかしい。
そんなにも金を稼いで何をする気なんだ、お前は。
いい加減商人プレイは程々に多少強くなる事を考えたらどうなんだ?
その金があれば現状の最強装備だって軽く手に入るぞ。
まあ、俺も人の事は言えないけど。
「あまりにも儲かって笑いが止まらない。これが……領地持ちの貴族の感覚と言う物かな? なるほどなるほど」
なんか貴族とか言い出したぞ。
中世ヨーロッパとかだと貴族は領地から税金を徴収する事で財を成したとか聞いた覚えがある。
おそらくそれと同じ様な事が俺達の身に起こっているんだろう。
何せ俺の財布が見た事も無い数字になった後、城の倉庫へ転送されている訳だしな。
「素晴らしい感覚だ! だが、この経験をそのまま味わっていたらゲーム終了後が怖くなってくるよ」
「現実でも似た感覚で金を使いそうとか?」
「そうだね。ここからする事と言ったら……ふむ、投資か独立か……もちろん、絆くんが許可する所までだがね」
「三分の一くらいは自由に使ってくれても構わないけど、下手な投資をして失敗、蒸発、逃亡とかしたらどんな手を使ってでも追い掛けてやるからな」
「これだけの金があれば逃げもしないさ。仮に第三都市が廃れる時が来たとしても継続して金銭は手に入る。逃げる必要性が無い。むしろ解雇こそが恐れる事態だろう」
逃げるのはバカがする事なんだろう。
しかし、金金金と言いまくる友人は見たくなかった。
元々アルトはこんな感じだった気もするけどさ。
「少なくとも第四都市が見つかるまではこの金の入りは変わらないだろう。ペックル達の雇用費など微々たるものだし、儲けしかないだろうね。更にギルドの使用料金も入れるとキリが無い! ははははははは!」